初めてのドーム

それもまた昨年12月のことでした。
「抽選に当たったから二枚のチケットがあるぞ。行くか?」
と、長年付き合ってる年上の女性Aさんからのお誘いです。なんだかわからないけど断る理由もないので行くと答えておきました。

それから二ヶ月以上過ぎた2014年2月26日のその日、ワタシは東京ドームにいた。

ドーム開業以来20数年、前身の後楽園球場時代も含めると30数年、徒歩圏内に居住してきたにもかかわらず、客として訪れるのは初めてである。仕事でドーム内グラウンドへと入った際、ベンチやブルペンを覗いたり、外野フェンスに身体をぶち当てて遊んだことはある。
後楽園全体では遊園地やウルトラマン・フェスティバル、後楽園でボクと握手、アイススケートなどは客として行ったことがある。しかしドーム観客席には縁がなかった。ドームでのスーパークロスも行けなかった。

そんな近くて遠いドーム観客席にいよいよ座するときがやってきた。
いざ座ってみるといささか狭いのであった。暖房されているとはいえ、冷たい椅子と窮屈な姿勢に長時間押し込められるとしたら。
ヘルニア持ちのワタシは嫌な予感もする不安な気持を、どれくらいの穴が開いたらドームはしぼむのであろうかと考えて紛らわせ、その時を待つのみであった。

やがておもむろに照明が消え一瞬の暗転ののち、まばゆい光がステージを照らすと不安は跡形もなく消し飛ぶのであった。もう座ってる場合じゃないのである。
だってストーンズさんなのである。

2時間後、立ちっぱなしのふくらはぎに心地よい疲労が残るのであった。いい運動になった。身体もほぐれた。
心残りは歌えと煽られても、うろ覚えの歌詞ではいかんともしがたいことであった。単語はみっつまでしか憶えられない。短いセンテンスしか声をあげることができないのであった。スタート・ミー・アップ!
次の機会までには憶えよう。次の機会はあるのだろうか。

後刻、長年(以下略)Aさんと1988年東京ドームこけら落としのひとつ、ミック・ジャガー公演のビデオを観ながら、鶏すき焼きをつつき、1988年はスレンダーだったコーラスのお姉さんが2014年にはど迫力のおばさんへと恐竜並みに巨大化した事実に驚愕しながら、夜は更けていったのだった。

かねてより用意されていた弾けないギター(縮尺1/8)は…
これはこれであり。そのままでいいや。

なにもせんほうがええ。

初めてのドーム」への2件のフィードバック

  1. クラプトンにストーンズと立て続けにはうらやましい。みんな程よい歳を重ねてますねぇ。2014年はなかなか大物が来ますよねぇ。行けないけどぉ(泣)

    ところでコーラスのお姉さんはストーンズのメンバー(一部ポジション以外)同様にチェンジせず??」さぞ良い声が出たでしょう(笑)

    ちなみにミック・テーラー在籍時が一番好きです。

  2. tnmodeleさん
    いやあ、こんな事もあるんですねえ。もう二度と体験できないでしょう。
    死ぬ前に観られて良かった。観るほうと観られるほう、どっちが先かは知りませんけど。イヒヒヒ。

    お姉さんはリサ・フィッシャーさんです。長年(以下略)Aさんに教えてもらいました。
    二十年以上、ズーッとストーンズのバックをつとめてるそうです。画像検索すると巨大化の道のりが見られます。
    花道を進んでくる姿は今回いちばんの迫力でした。肉食竜だもん。

    そういえば、何曲か普通に太ったおっさんがのけぞった腹の上でギター弾いてました。ミックさんだそうです。

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